身長を伸ばす方法(手術)

身長を伸ばす方法(手術)

身長を伸ばす方法(手術)

 

身長を伸ばす方法には外科手術もあります。最終的に身長を伸ばす方法として選択する人もいます。身長の高さは人の第一印象を大きく左右しますよね。人によっては、身長が低いことがコンプレックスになっていることもあります。男性は特に高身長にあこがれる傾向にあると言えるでしょう。またバレーやバスケットボールなど、身長が高い選手が有利なスポーツをしている子どもにとって、身長がどれほど伸びるかはとても深刻な問題です。

 

どうしても身長を伸ばしたくても、身長が伸びる年齢を過ぎてしまうと栄養を摂っても難しくなります。そこで外科手術という方法が選ばれるのですが、あまり一般的な方法ではないためほとんど知られていません。外科手術で身長を伸ばす方法は、ふたつ存在しています。ひとつがイリザロフ法、もうひとつがISKD法と呼ばれるものです。

 

日本では現在、イリザロフ法が大阪府茨木市にあるスカイ整形外科クリニックで行われています。イリザロフ法は1951年にロシアで始まった方法で、歴史があります。人工的に脚の骨を切って骨折させ、脚の外側に特殊な装具をつけてしっかりと固定します。この装具は外から骨と骨の隙間を広げるためのもので、1日に1ミリという非常にゆっくりとしたペースで骨を伸ばしていきます。

 

私たちの骨は万一骨折してしまった場合も、骨の組織が骨と骨の隙間を埋めてくっついていきます。このもって生まれた自然治癒力を応用し、1ミリ離した骨と骨の隙間を埋めて骨を伸ばします。新しくできた骨は時間が経つとしっかり成長して硬い骨になっていきます。だいたい5センチほどは伸ばすことができると言われています。

 

年齢の上限は35歳から40歳程度です。しかし、この方法にはデメリットもあります。ひとつは施術の時間が非常に長いという点です。数ヶ月かかることが一般的です。さらに非常に痛いというデメリットもあります。手術の麻酔が切れたら、リハビリが完了するまで痛みに耐え続けなければなりません。その痛みのために手術を諦める人も少なくないようです。そして、感染症のリスクも少なくありません。

 

そして、身長を伸ばす方法は健康保険がききません。つまりすべて実費になります。日本ではスタンダードな方法で両足を伸ばすと1000万円近くかかります。海外ではもう少し安価でできるようですが、その分不安は大きいですよね。アメリカではISKD法という方法が行われていますが、基本的には同じで骨を伸ばす方法に磁力を使うそうです。多少は感染症のリスクが低くなり、痛みも少ないようですが費用は変わりません。

 

身長を伸ばす手術はあるのですが、小人症の治療法として行われてきた方法で痛みなどのリスクがかなりあります。また非常に高価というデメリットもあります。治療後も、場合によっては運動能力が80%程度に落ちてしまうこともあるようです。手術を選ぶ場合はよく考え、メリットとデメリットをしっかり把握してから判断しましょう。